江戸東京博物館に行ってきた

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つい先日、江戸東京博物館の常設展を見てきたので、そのメモ。

(この建物、ビッグサイトの屋根部分(?)をひっくり返して白くしたらそのものだよな……とか思った)

www.edo-tokyo-museum.or.jp

展示内容

江戸ゾーンと東京ゾーンに分かれ、それぞれ江戸時代と明治〜現代の展示がある。とくに江戸時代〜第二次大戦頃までの歴史・社会・文化に関して、大量の展示と分かりやすい説明がある。展示には英語が併記され、多くの外国人が訪れていた。また体験学習のできる展示も多く、小中高校生も多数見学に来ていた。

f:id:sobataro:20151030003510j:plain ↑江戸ゾーン側の入り口すぐにある中村座の原寸大復元模型。これと下記の朝野新聞本社とを区切る形で、日本橋の原寸大復元模型が館内に架かっている。

f:id:sobataro:20151030003735j:plain ↑東京ゾーン側にある朝野新聞本社ビルの原寸大復元模型。

展示内容が多岐にわたっているため、以下では気になった部分をピックアップして紹介する。

f:id:sobataro:20151030004741j:plain明暦の大火の展示。江戸は何度も大火災に見舞われているが、これはその中でも最悪のもので、3日間に渡って江戸市街地の大半が消失したらしい。そのような大規模な火事があったこと自体も知らなかったが、この火事からの復興にあたり大規模な市街地整理が行われ、延焼を防ぐための火除地 (防火用の空地) や広小路 (幅の広い道路) が整備された、とのこと。

f:id:sobataro:20151030005358j:plain菱垣廻船の1/10サイズの模型。上方と江戸とを結んだ貨物船で、日本海側から山陰・下関・山陽方面を通って江戸へと至る西回りのルートと、同じく日本海側から秋田・青森・岩手を経て江戸へ向かう東回りのルートとがあり、長距離だが安全な西回りと短距離だが危険もある東回り、という違いがあったらしい。

f:id:sobataro:20151030010141j:plain こちらは時代が明治になり、1890年に浅草に建てられた浅草十二階こと凌雲閣の模型。どこかで「エレベータが設置されていたものの不具合続出ですぐに運行を停止した」というような話を聞いたことがあったのだけれども、展示にも「オープン当初は運行されていた」みたいな書き方がされていたので、どうやら正しいっぽい。当初は人気があったらしいが次第に衰え、1923の関東大震災で上部が崩落すると、そのまま再建されることなく陸軍によって爆破解体された。

f:id:sobataro:20151030010617j:plain ↑さらに時代が下って第二次大戦中、日本で製造された風船爆弾の模型。日本本土から放たれ、ジェット気流に乗ってアメリカ本土を爆撃することを狙った。実際にアメリカ側に犠牲者 (確認されているのは6人) も出ているが、その事実は報道管制により日本側に伝わらなかった、とかなんとか。アメリカ側は生物兵器やテロリストの潜入に使われることを恐れていたらしいが、それは実現しなかったようだ。写真下にあるのは米軍の爆撃で折れ曲がった日本の鉄骨。

感想

  • 江戸〜現代の東京と日本の歴史について、広く勉強することができた。歴史の教科書では名前と年号しか出てこないような事柄も、その実物や時代背景を見て触って感じることができて、これこそが勉強のあるべき姿ではないかと思うし、その点についてとてもよい博物館だと思う。
  • 外国人と小中高校生がとにかく多かったのが印象的だった。また外国人向けの多国語の解説もそこそこ充実しているようでよかった。
    • 富岡製糸場にも最近行ったが、あちらは世界遺産になったにも関わらず説明パネルがすべて日本語だけで、これから準備するのかもしれないが、現状はとてもよくないと感じたので……。
  • 展示が膨大、かつ質的にもすばらしいもののようだったが、あまりにも量が多くて最後まで見る前に疲れてしまった。とくに後半の東京ゾーンは駆け足に流してしまったので、またそのうち行きたい。
    • 常設展と展覧会「浮世絵から写真へー視覚の文明開化ー」とのセットの入場券を買ってしまったので両方とも見たけれども、後に見た展覧会については「見学する」というよりも「眺める」というような見方になってしまったことが悔やまれる。このような広い博物館は、常設展と特別展は別の機会に見学するか、あるいはまる1日を費やすつもりで、ゆっくり休憩をとりながら見て回るのが正しいようだ。

参考文献

江戸東京博物館―遊び尽くす400年の時の旅 (小学館文庫)

江戸東京博物館―遊び尽くす400年の時の旅 (小学館文庫)

日本の秘密兵器 陸軍篇 (学研M文庫)

日本の秘密兵器 陸軍篇 (学研M文庫)

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